「Vibrant INOCHI(いのち輝く)」が目指す先はSDGsのゴール達成そのもの
黒岩知事は、2011年の知事就任以来、支え合い、笑いがあふれ、一人ひとりの「いのち」が輝く社会、「Vibrant INOCHI」の実現に向け全力を挙げてきた。
「いのち」は通常LIFEと訳されるが、「Vibrant INOCHI」は「Well-being」「Positive Spirit」「Purpose in Life」「Healthy Longevity」「Full of laughter」「Good Community and Environment」などのイメージが加わり、「Diversity」をベースにしたものである。
一人ひとりの「いのち」が輝くためには、「医療」だけではなく、「食」「エネルギー」「環境」など、生活のあらゆる分野の施策を融合することが重要であり、その考え方は国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)と軌を一にする。
そして、この取組の根幹となっているのが「ME-BYO」(未病)コンセプトだ。黒岩知事は「神奈川県の未病の取組は、将来、世界が直面する超高齢社会の解決策を示すモデルケースとなる」としている。神奈川県は超高齢社会の到来に向けて、未病コンセプトと最先端医療・技術の融合するヘルスケア・ニューフロンティアに取り組んでいる。そして、未病改善の3つの柱として、「食」「運動」「社会参加」を掲げている。また、それだけでなく、未病改善に向け、教育や経済成長、街づくりなどのさまざまな施策をつなげて展開しており、まさにSDGsの具体例である。
神奈川県は、2018年には国から「SDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業」に選定され、2019年には、「SDGs全国フォーラム2019」を神奈川県内で開催し、SDGsローカライゼーションに関する方針を掲げた「SDGs日本モデル」宣言をとりまとめるなど、先進的にSDGsに取り組んできた。このような取組が評価され、2019年と2020年には、国連のハイレベル政治フォーラム(HLPF)に黒岩知事が招聘され、神奈川県の取組を世界に発信した。
また、国連機関と連携して開催した「SDGsアクションフェスティバル(2021年3月)」や「ジャパンSDGsアクションフォーラム(2022年3月)」等を通じて、一人ひとりがSDGsの課題を自分事化し、具体的なアクションを起こす後押しをしている。
今後も、神奈川県はSDGs達成に向けて、「世界的な視野で施策を考え、地域で実践していく」考えだ。