「ME-BYO(未病)」という新しい健康観を現実化していくため、神奈川県の支援の下に2019年、神奈川県立保健福祉大学に開設した大学院が「ヘルスイノベーションスクール(School of Health Innovation=SHI)」です。
学位として修士(公衆衛生学/MPH)、博士(公衆衛生学/Ph.D)が取得可能。また、講義の多くは英語で行われるなど、特徴のある大学院となっています。
次世代のヘルスイノベーターを育成する
ヘルスイノベーションスクールは、健康・医療・福祉分野において社会システムや技術の⾰新を起こすことができる⼈材の育成を⽬指した教育研究機関です。
一人ひとりが健やかな人生を送れる社会を築くために、神奈川県の掲げる新しい「未病」コンセプトをベースに、テクノロジーのみならず社会システムにも革新をもたらしていく。それが、ヘルスイノベーションスクールの使命です。
県の課題への取組
感染症の流行を下水で予測
新型コロナウイルス感染症対策で導入
神奈川が先導、国も全国的展開を検討
感染状況、変異株を早期に把握
感染拡大の予測、病床確保に活用
YOO Byung Kwang 教授
市町村支援
健康データを政策に活用
市町村の特定健診・レセプト情報を分析
地域の特性や健康課題を明確化
データを読み解く職員のスキルを育成
渡邊 亮 准教授
働く女性の支援
女性の健康と就労環境の向上
民間企業と連携した調査研究
ヘルスリテラシーの向上を推進
国際女性デーに合わせて情報を発信
吉田 穂波 教授
みらいを探る研究基盤づくり
神奈川みらい未病コホート研究
コホートを基盤にしつつ、予防医療介入を同時に行う挑戦的な取り組み
生活習慣や体質などの要因と病気の発生状況との関連を研究
成松 宏人 教授
国際交流・連携
海外機関、海外大学との連携・オンラインセミナー等の実施
●UC San Diego(アメリカ) ●マヒドン大学(タイ) ●シンガポール国立大学 ●WHO など
県民への学びの提供
社会のルールづくり、最先端の生命科学の動向などについて学ぶセミナーを開催